GENTLE TEACHINGジェントル・ティーチングとは

ジェントル・ティーチングとは

ジェントル・ティーチングとは
  • 01

    力に依らない、きわめて平和的技法である。
    穏やかに、あたたかく、静かに接しながら、肯定的な交わりの感情を築いていこうとするものである。
    したがって、特別な器具・装置を必要としない。

  • 02

    援助者としてのあり方に新しい考え方を示すものである。
    従来の方法・技法では、援助を受ける側が変化することのみが強調されてきた。
    しかしながら、ジェントル・ティーチングでは援助者も変化することが求められている。
    つまり相互作用による変化をもたらす一連の方法・技法である。

  • 03

    ジェントル・ティーチングには、4つの大切な柱がある。

    • 1安心と安全であること
    • 2愛されることを学ぶこと
    • 3愛することを学ぶこと
    • 4人間的関わりを深めていくこと
  • 04

    実施に際して、ジェントル・ティーチングでは、主として次の二つの行為をするように私たちに求めている。

    • 1傲慢な印象を人に与える行為を減少させていく
    • 2他者に対する無条件の価値付与を増加させていく

      (私たちのちょっとした行為が人には傲慢で支配的と映る。例えば、しかめ面をしたり、命令口調でものを言ったり、挨拶することなくすれ違ったり、本人がいるのを無視してその人の話をすることである。
      私たちは、自分の一挙一動に注目する必要がある。それは、私たちが卑劣だからというのではなく、他者がそのような印象をもつかもしれないからである。)

どのような人々に役立つのであろうか

どのような人々に役立つのであろうか
  • 01

    ジェントル・ティーチングは子どもから高齢者に至るまで、すべての年齢層にとって有効である。

  • 02

    何らかの形で障がいをもっていて、周囲とかかわりがうまくいっていない人々(例えば知的障がい、精神障がい、認知症、さらにホームレス、虐待されている子どもたち、非行、家庭内での問題をかかえている人々など)に役立ってきた。とりわけ行動障がいをもつ人々の行動変容に貢献してきている。

  • 03

    障がいをもつ・もたないにかかわらず、基本として肯定的な人間関係を確立していくのに有効である。(なぜならば交わりの感情の確立をその目的としているからである。)