桃花塾歴史資料館

                                    

 

桃花塾とは

歴史

理念

沿革

組織図

 

桃花塾とは

 私たちの桃花塾は、大阪府東南部に位置する富田林市内の小高い丘陵にありますにあります。桃花塾からは、万葉集の歌人に歌われた二上山、金剛・葛城の山々の連なりが眺望できます。富田林市を中心とする南河内地域は、応神天皇陵を中心とする古市古墳郡、近つ飛鳥と呼ばれ、聖徳太子陵や推古天皇陵などの陵墓が点在する太子町、楠木正成の居城、千早・赤坂城、そして今も保存されている、杉山邸を中心とした富田林市寺内町など、多くの文化財・遺跡を有することで知られています。

 桃花塾は知的障害を持つ人々(児童から高齢者まで)の生活を援助する居住施設です。花と緑に囲まれた環境の中で、障害を持っている人々がひとりひとり生き生きとした人生を地域の中で持てるよう、生活プログラムを立ててケアを行っています。また、地域で生活している障害を持っている障害をもっている人々の心のケアの援助もしています。関係するテーマについての講演会や研修会も行っています。

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桃花塾の歴史

 桃花塾初代創立者の岩ア佐一(1876〜1962)は大分県佐伯市に生まれ、若くして尋常小学校の代用教員に就任しました。その地で国木田独歩氏との出会いがあり、すすめられて読んだ「教育と遺伝」のペスタロッチによる孤児教育に感銘をうけました。これを契機に教育の道に進むことを本格的に決意し、大分県師範学校へ入学しました。その後、日本で最初に知的障害児施設「滝野川学園」創設した石井亮一氏とであい、緊密な交流によって、施設開設の実体を学び、将来の基礎を築いたのです。思想的にはスピノザ哲学より強い示唆を受けて治療行動教育といわれる原理を確立しました。

 大阪市東平野尋常高等小学校の正教員に就任し、同校で大阪市最初の特殊学校を開設しました(1910)。以降、約20年間にわたって施設運営と研究両面の準備を重ねた後、大正5年「桃花塾」を創設し、自宅において一人の重度児を預かり、夫婦で事業を始めました。また大阪における民間初の児童相談所を併設するなど、地域療育の先駆けというべき事業が行われていました。終生にわたって精力的活動を続け、昭和37年11月死去しました(享年87歳)。

 第2代理事長の岩崎乾一(1912〜1987)は大阪市で生まれ、早稲田大学文学部哲学科心理学専攻科を卒業後、直ちに桃花塾教務主任に就任しました。同時に大阪大学医学部和田豊種教授の下で精神医学を研究し、桃花塾の治療教育の柱である教育治療部、研究部において室長として専門性を発揮しました。特にわが国で初めて施設に心理学的診断法を導入し、入所者に対する発達診断の基礎を築いた功績は忘れることができません。施設運営面においては副塾長として父佐一を補佐し、特に戦前、戦後期には入所者の生命を守るため様々な苦難と闘いました。法人格認可申請に際しては、行政機関との交渉に手腕を発揮し、社会福祉法人桃花塾の基礎を作りました。人間の自己疎外に警告を発して人間性の回復を主張するなど、思想的には実存哲学のキルケゴールに傾倒していました。

 大阪精神薄弱者愛護協会や近畿精神薄弱者愛護協会の会長を歴任し、さらに昭和53年より8年間にわたって日本精神薄弱者愛護協会会長に就任しました。また各種研究活動の活性化や施設体系の近代化に指導性を発揮しました。昭和62年4月、1ヶ月余りの闘病生活の後、“世界の障害者のために祈る”との言葉を遺して、逝去しました(享年75歳)。 

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桃花塾の理念 〜生命への畏敬〜

 桃花塾内の木々に覆われた一角にひっそりと立つ2つの石碑があります。1つは『本源の塔』で、桃花塾の創始者岩崎佐一が著書「人間を生く 第三集」に述べているように、人間の根源的意義を哲学的に具現化したものです(昭和38年建立)。

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『本源の塔』

 もう1つは『萬霊相愛』碑で、生きとし生けるもの全ての生命を慈しむことを具現化した碑です(昭和62年建立)。                                                       

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『萬霊相愛碑』

 この2つの碑の銘は、早稲田大学名誉教授栗田直躬先生に揮毫して頂きました。石碑の背面は小さな林ではありますが、野鳥・狸など小動物や、野生の草花が見られます。創立者は、「人間と他の生物との共生」「人間と自然環境の相互作用による調和ある施設づくり」の実現を目指しました。そして一定区域をみだりに人間が立ち入らない空間として保護したのです。その精神を今も受け継がれており、日常生活において、桃花塾にかかわる子どもも大人も自然との共生を積極的に学ぶことを大切にしています。

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沿革

1916年(大正5年02月04日)
大阪府知事より桃花塾設立の許可を受ける。
同年02月11日
大阪市南区(現・阿倍野区)天王寺細工谷町5506番地の自宅に於いて岩ア佐一夫妻、事業を開始する。
1923年(大正12年06月)
大阪市東成区東生野町に移転する。
1934年(昭和09年01月)
大阪府南河内郡喜志村(現在地)に移転する。
1946年(昭和21年05月)
戦災孤児及び浮浪中の知的障害児を多数受け入れる。
1947年(昭和22年12月)
児童福祉法制定により精神薄弱児施設と位置付けられる(児童部定員65名)。
1952年(昭和27年05月17日)
社会福祉法人桃花塾として厚生大臣の許可を受ける。
1955年(昭和30年03月)
農学博士森喜作氏の指導により椎茸栽培を開始する。
1957年(昭和32年03月)
成人部宿舎第一期工事に着工、同年12月に竣工する。
1962年(昭和37年11月15日)
理事長岩ア佐一死去に伴い、岩ア乾一理事長に就任する。
1965年(昭和40年06月01日)
精神薄弱者福祉法による援護施設(更生)として認可を受ける(定員32名)。
1966年(昭和41年10月)
児童部宿舎改築工事に着工、翌42年8月竣工する。同時に重度児用治療訓練設備(プール、砂場等)が完成する。
1980年(昭和55年09月)
成人部宿舎増築工事に着工、翌56年7月竣工する(成人部定員70名となる)。
1981年(昭和56年08月)
治療教育相談室(現 総合支援・心理研究部)の業務を開始する。外来の療育相談事業等を含む外来相談も開始する。
1987年(昭和62年04月14日)
理事長岩ア乾一死去により、岩ア明子理事長に就任する。
同年07月〜11月
創立70周年記念事業の一環として、オランダ、デンマークより専門家を招聘講演会を開催する。
1994年(平成06年11月22日)
国際家族記念講演・シンポジウム「より豊かな地域社会をめざして−6ヵ国による共同研究から−」にて講演会を実施(於:とよなか国際交流センター/大阪)、同講演・シンポジウム資料「より豊かな地域生活をめざして−6ヵ国による共同研究から−Toward Better Care for People with Challenging Behavior: A Six-Country Trans-Cultural Study」並びに「ジェントル・ティーチング−心理的相互依存の表現法−」を作成。
同年11月23日
第1回ジェントル・ティーチング公開ワークショップを実施(於:桃花塾/大阪)(日本ジェントル・ティーチング研究会との提携事業)。
同年09月
「子どもの発達のためのアセスメントセンタ−」(ジョグジャカルタ/インドネシア)センター長を招いて、シンポジウム「アジア草の根の地域保健・福祉の現場から」を大阪にて実施(アジア発達障害研究会との提携事業)。
1995年(平成07年11月23日〜24日)
第2回ジェントル・ティーチング公開ワークショップを実施(於:すばるホール/大阪)(日本ジェントル・ティーチング研究会との提携事業)。
1996年(平成08年11月21日)
ジェントル・ティーチング3カ国(オランダ・アメリカ・日本)ワークショップを実施(於:桃花塾/大阪)。
同年11月19日
創立80周年記念行事として、式典、記念ピアノ演奏、記念講演を実施し、記念誌「生命への畏敬−写真で綴る桃花塾80年−」を発行する。
1997年(平成09年09月)
「子どもの発達のためのアセスメントセンタ−」(ジョグジャカルタ/インドネシア)の心理担当者(2名)を受け入れて約1ヶ月の研修を実施(アジア発達障害研究会との提携事業)。
同年11月26日
第1回国際社会福祉・文化交流事業「心と心のふれあいコンサート」実施(国際社会福祉・文化交流促進会との提携事業)。
1998年(平成10年01月20日〜21日)
第3回ジェントル・ティーチング公開ワークショップを実施(於:すばるホール/大阪)(日本ジェントル・ティーチング研究会との提携事業)。
同年11月27日
第2回国際社会福祉・文化交流事業「心と心のふれあいコンサート」実施(国際社会福祉・文化交流促進会との提携事業)。
1999年(平成11年04月01日)
グループホーム(さくらホーム)を近隣の梅の里地区で開始(バックアップ施設:桃花塾成人部)。
同年11月18日
第3回国際社会福祉・文化交流事業「心と心のふれあいコンサート」実施(国際社会福祉・文化交流促進会との提携事業)。
2000年(平成12年02月08日〜09日)
第4回ジェントル・ティーチング公開ワークショップを実施(於:すばるホール/大阪)(日本ジェントル・ティーチング研究会との提携事業)。
同年04月01日
グループホーム(レモンホーム)を近隣の旭ヶ丘地区で開始(バックアップ施設:桃花塾成人部)。
同年11月09日
第4回国際社会福祉・文化交流事業「心と心のふれあいコンサート」実施(国際社会福祉・文化交流促進会との提携事業)。
同年11月16日
日蘭友好400周年記念参加事業「21世紀の生き方をさぐる−オランダに学び、日本に学ぶ−」講演・シンポジウム・ポスターセッションを実施(国際社会福祉・文化交流促進会との提携事業)。
2001年(平成13年03月06日〜07日)
第5回ジェントル・ティーチング公開ワークショップを実施(於:すばるホール/大阪)(日本ジェントル・ティーチング研究会との提携事業)。
同年04月01日
グループホーム(いちごホーム)を近隣の旭ヶ丘地区で開始(バックアップ施設:桃花塾成人部)。
同年04月01日
知的障害者自活訓練事業を近隣の喜志地区で開始(実施施設:桃花塾成人部)。
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組織図

 

 

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