ジェントルティーチングとは?
ジェントルティーチングは相互依存の心理学に基礎をおいています。ジェントルティーチングティーチングは、自分自身をみつめ、やさしさの精神について考え、そして家族や地域生活から疎外されている人々に思いやりと無条件の愛情を表現する方法を見いだすよう求めます。私たち援助者は、個人や社会の変容に深く関わる非常に重要な役割を担います。そのためには、まず私たちから始めなければなりません。他者を思いやり、無条件の愛情を与え、そして疎外されている人々との間に交わりを生み出しコミュニティを形成していく強い情熱をもたなければなりません。
ジェントルティーチングは疎外されている人に教える必要がある4つの基本的な感情−安全であること、かかわり合うこと、愛されていること、愛すること−に焦点を合わせます。援助者は相手の人の安全を確保するだけではなく、その人が安全を感じられるようにしていかなければなりません。
安心感は自尊心の向上につながります。なぜなら、「援助者は自分のことを全人的存在、良い存在と見なしている」とわかるからです。ですから援助者は「私といると安全ですよ」「私の手はけっしてあなたを掴んだりしませんよ」「私の言葉はけっしてあなたを侮辱したりしませんよ」「私の目はけっしてあなたを見下したりしませんよ」と教える必要があります。安全を感じとることは、援助者と一緒にいればやすらぎが得られるという深い洞察をもたらします。そして、そのような感情はやがて他の人へと伝わっていきます。
他者からの働きかけを怖がって萎縮することはなくなり、落ち着いた気分が芽生えてきます。親と一緒にリビングルームを歩いていると、子どもはあたたかい気持ちになるでしょう。援助者に悪態をつき、殴りかかろうとしていた人はあたたかい抱擁を求めるようになるでしょう。いつも逃げ出していた人は援助者と一緒にいたいと思うようになるでしょう。
やさしい心を持つ人はさらに、疎外されている人に対して「あなたは愛されているのですよ」と教えます。これは安全に感じることとも関連がありますが、それ以上の意味合いをもちます。つまり相手の人の安心感をさらに高め、希望をもたらすのです。他者から愛されているという意識をもつ人は、「私はただ安全なだけではないんだ。人生には危害を被らない以上の意味があるんだ。もし自分が安全で愛情を受けられるとしたら、それを誰かに与えることができるかもしれない」と考え始めるでしょう。
自分が愛されていることに気づくと、人は他者への思いやりの心を深めていきます。援助者に微笑みかけたり、楽しそうな声を発したり、目が輝き始めたりします。ホームレスの保護施設にくらす無一文の人は、援助者がああ言うんだから自分も捨てたもんじゃないんだな」と考え始めるでしょう。安全や愛情を感じるようになるにつれて、そのような感情は他者へと拡がっていきます。疎外された人は愛情のこもった手を他者に差し伸べるようになります。その手はやさしさを伝える道具となり、誰かを抱きしめるでしょう。そして、言葉は他者を元気づける手段となり、目は心の窓となるでしょう。
援助者はまた人間の結びつきについても教えます。これは次にあげる3つの基本的な感情からなっています。(1)一緒にいるのはすばらしい、(2)一緒に何かをするのはすばらしい、(3)互いのために何かをするのはすばらしい。人間の結びつきを知ることによって、ホームレスの保護施設にいる人は他者に食事を配る用意をするようになるでしょう。教室の子どもは他の子と一緒に研究課題に取り組み始めるでしょう。グループホームに住んでいる人は家事を一緒にするようになるでしょう。ストリートチルドレンは自分たちの身を守るために、そしてかき集めた僅かな収穫を分かち合うためにコミュニティを形成していくでしょう。このような動きが生じてくるのは、誰かと一緒にいるのがすばらしいからです。
参考資料提供:http://www.gentleteaching.com/ |